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20111118

感じる服、考える服。SOMARTAの服。

初台のオペラシティ。「展覧会に払ってる場合じゃない、買うべし!」と言いたいくらい、危機に瀕している国産ブランドですが、そんななかでもがんばってい て好きなのが、SOMARTA。「感じる服 考える服」にSOMARTAが出展していて、デザイナーの廣川玉枝さんがお話をされるので行ってきました。

SOMARTAのデビューは2007SS。2006年、ファッション、サウンド、グラフィックなどのデザイン集団のソマデザイン(SOMA DESIGN)社が立ち上げ、現在もSOMARATAのショーはソマデザイン社が担っています。

2007年、第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。また同年、ソマデザインの期間限定ショップ「SOMA DESIGN SHOP」がラフォーレ原宿にオープンして話題となりました。


デ ザイナーの廣川さんが興味のあるものは、皮膚、骨。ここから、ブランドを担うスキンシリーズ(画像:ブラックのボディスーツ)が始まっており、現在もスキ ンシリーズを作り続けています。ファッションブランドの多くはシーズントレンドに合わせ、テーマを変えていくことが多いのですが、彼女は自分の世界観を突 き詰めていくことを主軸にしています。


8 年間、テキスタイルから自社でやっているイッセイミヤケにいらっしゃったことからでしょうか。素材にも強い興味があるそうで、無裁縫ニットなどの素材と製 法にも強い興味をお持ちとのこと。SOMARTAで扱っているものは、髪の毛より細い繊維をつかったテキスタイルにドレープがけしていたり(画像:ブルー のドレス)、日本の技術は聞いてその凄みや奥行きが分かるものが多いのですが、そんな超絶技術でつくられる素材を積極的に取り入れているようです。

そんな自分の突き詰めている世界観にどんな変化を持たせていくか。それを、どう表現していくか。

今は、かつての王侯貴族が部屋に剥製などの「珍しいもの」を集めたドキドキをファッションで再現したいと、シーズンごとに花びら、鳥、などがモチーフにしておられます。

SOMARTAはコレクションを見ると強烈な印象で実用性がないように思えますが、個別に見ればとても取り入れ易く、1アイテムでグッとスタイリングが締まること間違い無し。


私 自身も「一過性ながらも、みんなが興味のあること」「業界のサイクルに従って動くこと」にあまり強い興味が持てず(「みんな」は動かすものだし、サイクル はつくるものだと思ってる)、人間とは何なのか、服の可能性とは何なのか、と根本的な問題に関心がいくので、ハイタッチしたかったです。

饒舌ではないのですが、右脳でイメージが広がっている感じが伝わってきて、廣川さんとお仕事したいと、思わず名刺を渡してきてしまいました。

感じる服、考える服
SOMARTA