誰も足を踏み入れていない積雪のあと、朝の光で照らされている。それが、17歳の心象風景。どんなにざわざわとした日常を送っても、親しいひとができても、その光景に呼ばれてしまう。孤高と混乱と、潔癖。
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□「スウィート17モンスター(The Edge of Seventeen)」(2016・米/104min)
□「17歳(Jeune et Jolie)」(2013・仏/94min)
フランソワ・オゾン(François Ozon)監督。売春に手を染める17歳の少女をマリーヌ・ヴァクトが演じる。第66回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門で上映された。また第38回トロント国際映画祭でも上映された。
□「17歳のエンディングノート(Now Is Good)」(2012・英/104min)
□「17歳の肖像(An Education)」(2009・英/95min)
サンダンス映画祭やトロント国際映画祭などで上映。第82回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされた。
□「17歳のカルテ(Girl, Interrupted)」(1999・米/127min)
1999年のアメリカ映画。日本公開は2000年。
原作は1994年に出版されたスザンナ・ケイセン(Susanna Kaysen)による自伝"Girl, Interrupted(1993)"。日本語訳は『思春期病棟の少女たち』(吉田利子訳/草思社/1994)。
ウィノナ・ライダー(Winona Ryder)が原作に惚れ込んで映画化権を買い取り、制作総指揮を買って出た。アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)を始め、ブリタニー・マーフィ(Brittany Murphy)やクレア・デュヴァル(Clea DuVall)などが出演している。
□「ヴァージン・スーサイズ(The Virgin Suicides)」(1999・米/97min)
ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の初監督作品。原作はアメリカの作家、ジェフリー・ユージェニデス(Jeffrey Eugenides)が1993年に発表した "The Virgin Suicides" 。『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』(早川書房刊)。
□「青の炎」(1999・日/116min)
貴志祐介による小説を蜷川幸雄が映画化。蜷川にとっては、19年ぶりの映画演出作品。
二宮和也と松浦亜弥が出演している。