ポルノフォトのモザイクのそれを、ランジェリーと見間違えたのが原点だと思う。大人になるまですっかりそのことは忘れ、ランジェリーのことも忘れていた。
私が再びランジェリーに出会うのは2004年に初めてガーターベルトを買い、rue de ryuを訪れた時だ。ランジェリーもあらわな洋服を纏った店員さんに、バストトップを敢えて出すランジェリーをすすめられた。あっという間にインポートランジェリーに夢中になった。
そこからお給料の多くをランジェリーに費やすようになる。ランジェリー自体にも投資した。ランジェリーの歴史や、ランジェリーに関わったひとたちのことを知るようにもなった。部屋にはランジェリーを纏った女性のポストカードや写真をコラージュしたパネルが飾られた。ランジェリーを纏う「からだ」にも強い関心を抱くようになった。理科でも、特に「人体」で好成績を出していたことが、こんなことに結び付いたりして、三つ子の魂百まで、を実感したりしなかったり。
ランジェリーの写真集や鴨井羊子さん(彼女のデザインは苦手)の書籍はもちろん
La PerlaのCD「Black Label」も、私の部屋にはある。
[収録曲] Hamam (Trancenndental)/ Just Remember (Gate Eight)/ A Night Of Infinity (Danilo venturi & albert benati feat.Isabelle Antena)/Take On Me (Minimatic feat.Juliette P)/ This Is Not A Love Song (Nouvelle Vague)/ Walk On The Wild Side (Arcoiris)/Soul Reservation Morning (The Lushlife Project)/Ratnapura 16 (The Black Orchids feat.JEN/ The Sweetest taboo (Nona)/Swing Alla Turca (SMADJ)/ Mood Electric (ZEB)/ Natural High (TOSCA)/ Silk (OHM GURU feat.NINFA/ Turn Off The Light (Monte LA Rue)
Vollarsのコルセットや、Aubadeのアイマスクなど、ブラジャーやパンツに留まらないアイテムも所持している。
美、用、構造、質感、色彩、ビジネス、性愛、女性、歴史、テキスタイル……
ランジェリーには数えきれない要素がある。飽きっぽくて神経質な私が、飽きない、数少ない対象だ。
今年の11月は念願叶い、パリの装飾美術館で開催されていた「下着の力学展」(Arts Decoratifs Museum/Mechanical garments, an indiscreet story of the silhouette)にも行ってきた。18世紀から現在に至るまでの下着の歴史を、コルセットや鉄のガードル、絹タフタで出来ているドレスなどで語る展覧会だった。
これからもランジェリーの探求はしてしまうと思う。毎年1月の「Salon International de la lingerie」を訪れ、ランジェリーのバイイングしたり、ランジェリーの写真集やショーのプレゼンテーションをする流れがきたら最高♡♡♡ (と思って、フランス語を習得中)
因みに、現在、必ずラインナップを見て購入するブランドがこちら
■国内で比較的容易に手に入るもの
「lingelique」
取扱いのカドリールインターナショナルは、元は「Chloe」のランジェリーを扱っていたのだが、ライセンスが切れたのか、「lingeligue」という独自ブランド1本になった。カドリールグループの取り扱いは、他に「KID BRUE」がある。
「WACOAL DIA」
国内最大手ブランド、ワコールの最上位ライン。ワコールのランジェリーは殆どがアジアの工場でつくられているが、このラインは国内工場で生産されている。シーズンものはサイズが大きかったり、オールドスタイルだな、と感じさせるデザインなので、定番のもっともシンプルなアイテムのみ、おすすめ。
「Stidio FIVE」
こちらもワコールのライン。「PARFAGE」のデザインに似てきた。「WACOAL DIA」と違って、シーズンもので、おすすめしたいものが出る。
■インポートランジェリーで、比較的国内で入手し易いもの
「Cristies」
1980年創業のイタリアのブランド。繊細なレースを用いた、肌あたりの柔らかいアイテムが多い。日本での販売は98年から。ファッション性高く、総レースの三角ブラジャーなどソフトな着け心地のタイプに支持が集まっている。ワコールが取り扱っている。
「Chantal Thomas」
1967年に創立したフランスのブランド。 独創的なデザインで、ストラップやリボンの細部に至るまでこだわっている。2013年11月のパリ来訪で買いこんできた。
■パリで購入するなら
「Roseanna」
AnnneとRoxane、幼馴染2人でスタートさせたパリのブランド。 ランジェリーからセーターまで、このコレクションでトータルコーディネートでき、流行にとらわれないデザインをブランドコンセプトに掲げる。 スカートを購入したことがあるのだが、普通のセーターやスカートを取り扱っているだけあり、ランジェリーも「見せられる」デザインになっている。
「Les Jupons de Tess」
モダンクラシック。2014SSから日本でも取り扱いが始まる。「下着」というよりは、ファッションとしてのランジェリーを表現しているブランド。勿論、レースウェアも素晴らしい出来。
「Maison Close」
フランスのセクシーなランジェリーブランド。Maison Close とは娼婦の館というフランス語。挑発的、そしてラグジュアリー。 " érotique et chic" ?
■これからの展開が気になる
「Kliss Sonik」
ヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンの息子のジョセフ・コーレがオーナーの「Agent Provacateur」でキャリアを積んだ、クリスによるイギリスのブランド。2009年にローンチ、2012秋冬、日本初上陸。着け心地も軽く、単価1万円を切り、また公式サイトも購入しやすいつくりになっている。
「Agent Provocateur」も気になっているが、手に入れたことがないので、何も書けず。
■今、もっとも気になっているブランド
「N.SENS」
クリエイティブティレクター兼デザイナーの高崎聖渚さんは、パリでランジェリーを学び、ビジネスパートナーの本間麻衣さんと共に、このブランドを立ち上げた。着け心地が軽く、デザイン性にも優れている。ワコールに買収されてつまらなくなるブランドが多いので(P●みたいに出資元から社長の品性から製品まで最低なブランドなら勝手にしてくれ、と思うけれど)、そうならないでいてほしいブランド。
ヌーディーなドレスのための下着
Le priduit n'affecte pas la robe
http://shibuejapan.com/
SHIBUE web store
http://www.e-must.com/20001
インポートランジェリー購入サイト(購入から届くまでに1週間程度かかるので、その点は注意)
http://www.dessus-dessous.fr/