現在、Ameba BlogよりコンテンツをBoggerに移管しています。
画像、Amazonが綺麗にリンクされていないものは徐々に
対応させていただきますので、ご了承下さい。

20140323

杉本文楽 曾根崎心中

説明抜き、褒めどころも敢えてクローズアップせず、文末も整えず、で書きますね。


世田谷パブリックシアターで公演されている曾根崎心中を鑑賞してきた。杉本博司さんのつくる「人形浄瑠璃」だ。

2008年に発見された初版完全本を原典として用いているため、つまり1703年の初演作品と現代が出会ってできた作品とも言える。初演時、現在の三人遣いとは違い、ひとりで操る一人遣いだったため、お初の一人遣い人形を作成したそう。(着物にエルメスの生地を用いて!)

三味線は人間国宝の鶴澤清治氏。

杉本博司さんのことはなんとなくずーっと追っていて、といっても、森美術館で個展「時間の終わり」を開催される少し前からなので、暦の浅いものですが、なんの文句も付けようがなく好きな世界なのだ。展覧会や神秘域だけではなく、トークイベントとか、所属のギャラリー小柳にも足を運んじゃっているしね。


このあたりを踏まえて、仕事でもとおーくから関わったことがあり、観よう観ようと思いつつ、「でも、人形浄瑠璃、つまらないんだよな。絡繰人形は好きだけど、敢えて見直す仕掛けの人形じゃないしなー」と思って流してしまっていたところ、さる方のプッシュで鑑賞だった。

※鼓や謡の流れる家で育っているので、喰わず嫌いではない


部分的に、人形と映像の動きが組み合わせる部分もあるのだけど、「絵が垢抜けなくて泥臭いな」と思っていたら、私の苦手な作家さんのものだった。東京っこだから、泥臭さや郷愁や湿っぽい暗さが響かないんです。杉本さんの作風とも、しっくりこないんじゃないのかー、それともみるひとがみればきているのか、私は分からないっ。

元々、世俗的なことや男女のいざこざにまーったく興味がない(というか、苦痛でしかない)こともあって、お話自体には興味がなかったけれど、人形の所作、言葉が高まっていく流れ(ラップみたいだった)とか、見所をぽつぽつ見つけて飽きずに楽しむことができました。人形が人間らしく見えるのって、細かい震え、揺らぎなんだなーとか。


でも、これ、「外さない」で完璧につくっているけど、それだけでも素晴らしいことだけど、もう少し深く抉ったもの。いまを生きるわたしたちの命に力を与えそうなもの、つくれる人、いそう!